作品紹介

長野県上田市が生んだ偉人の知られざる人生と偉業を、実力派たちが豪華競演!
その“夫婦愛”と“郷土愛”に胸が震える珠玉の1作

近年、物理・化学・医学分野における日本人の功績はめざましく、世界的な賞であるノーベル賞を一度に複数人が受賞することも珍しくはなくなった。
100年以上の歴史を持つ同賞を日本人が初めて受賞したのは、今から60年以上前にさかのぼる。
しかし、それよりもさらに20年以上も前に、ノーベル賞受賞に値する画期的な研究成果をあげた人物がいた――それが、山極勝三郎である。
勝三郎は、世界で初めて人工的な癌の発生実験に成功し、その発生原因と治療法の解明に道を拓いた。
後年、数度にわたりノーベル賞の候補にも推薦され受賞には至らなかったものの、その研究業績は数多くの医学関係者に脈々と受け継がれている。
2人に1人は癌患者と言われ、その患者数は年間90万人を超えるという現在の日本。
今日まで続く癌との闘いに、勝三郎の研究成果がいかに大いなる影響をもたらしているかは計り知れない。
しかし、このような偉大な功績を残した勝三郎についてそう広くは知られていないのもまた現実だ。

 

本作は、知る人ぞ知る偉人・山極勝三郎の生涯を忠実に描きだした初めての劇映画である。
長野県上田市で生まれ育ち、わずか16歳で上京、他家へ婿養子入り。
病を患いながらも癌研究を成功へと導き、67年間で閉じたその人生は、妻・かね子の献身的な存在と郷里上田への愛に支えられていたといって過言ではない。
その一人の男の壮大なる生きざまを体現するにあたって、日本が誇る最高の役者陣が集結した。山極勝三郎に扮したのは、いまやその姿を見ない日はないほどの大人気実力派俳優・遠藤憲一。
学生時代~晩年までの40年間あまりを圧倒的な存在感で演じきった。
また、勝三郎の傍に寄り添い続けた妻・かね子を演じたのは水野真紀。勝三郎の良き理解者であった親友・滋次郎には豊原功補。
勝三郎とともに研究を成功へと導いた助手・市川には岡部尚、勝三郎の娘(晩年)・梅子には高橋惠子、勝三郎の恩師・三浦には北大路欣也。
死へ至る病・癌との闘いを一方に据えつつ、もう一方では勝三郎を取り巻く師弟愛や家族愛、友情、また生まれ育った信州上田への郷土愛を描き、生きることの喜びや豊かさに胸が熱くなる珠玉の1作がここに誕生した。